銘盤の条件

七福将棋盤
大山康晴十五世名人の揮毫が入った将棋盤。「七福」と名付けられた。

 将棋盤の評価は素材の適否によって決められます。

 
1.将棋盤の素材の種類(高級品から普及品への順序)

 本榧(日向産榧>地榧>中国産榧)>公孫樹、桂>その他木材

2.原木の木取り位置(高級品から普及品への順序)

 四方柾>天地柾>天柾>追い柾>板目(木裏面>木表面)

天柾の将棋盤
天面のみに柾が通っている天柾の将棋盤

 将棋盤については、吉田碁盤店のホームページに盤についての詳しい記載がありますので、そちらを参考にするといいでしょう。吉田碁盤店の将棋盤は、太刀盛りによる漆の目盛りの美しさが有名ですが、品質の良さはもちろん、経年によるメンテナンスの修繕等もしっかり行なってくれます。売りっぱなしする盤屋が多い中、信頼のできる数少ないお店でしょう。このお店の商品は決して安くはありませんが、ある程度高いお金を出して買うなら信頼のおけるお店から購入したいものです。気をつけたいのが近年増えている安い将棋盤です。中国から輸入した未乾燥の盤があるので注意が必要です。通常盤は10年程度乾燥させますが、倉庫代や商品サイクルを早めるため未乾燥のまま売っている業者があります。数年経って将棋盤が反ってしまっても後の祭り。やっぱり信頼のできるお店から購入することが一番です。また中国材は木質が硬いため指し味はよくありません。安い材料にはそれだけの理由があります。

3.将棋盤の目盛りについての評価

 近年、将棋盤の目盛りの機械化が多くなりました。しかし漆の高さが安定していないので評判が低いものです。中国産を中心に安い将棋盤を扱っている業者の将棋盤はほぼ100%それでしょう。本物の職人が一人もいないから機械化されている、だから安いのです。特徴としては目盛りの線が太い感じがして漆に光沢がありません。逆に一本一本手作業で目盛りを入れている盤は高く評価されています。わかる人が見れば一発でどちらかわかります。見抜くには多くの盤を見る経験が必要ですが、前澤碁盤店、吉田碁盤店など歴史のある盤屋さんから購入するのが安心だと思います。

4.将棋盤の脚についての評価

 近年、将棋盤の脚の機械化も増えてきました。当然機械で作られた脚より、手作りの脚が使われている将棋盤が評価されます。機械で作られた脚はどれも同じ形をしているので特徴がありません。将棋盤に合わせたオリジナルの手作りの脚、ようするに一品ものなのです。中には悪徳業者がいて途中まで機械で作り、途中から手作りした脚を手作りの脚と謳っている業者もあります。そして数百万するような将棋盤に平気でその機械脚を使っています。さすがにこれは・・・やっぱり信頼できる盤屋さんから購入するのが一番安心だと思います。

 またもう少し安い普及版の将棋盤をお探しなら日本将棋連盟DigitalShopがオススメです。入門者向けの盤を中心に商品が揃っています。